【移住後のサポートを行う団体紹介：野出島地域活性化プロジェクト】人が集まり活気ある野出島地域に。

シリーズで、移住後の生活をサポートする団体を紹介しています。

第6弾の今回は、白河市東地区の野出島（のでじま）地域で活動する野出島地域活性化プロジェクトさんにお話を伺いました。

【Q1】野出島地域活性化プロジェクトの紹介をお願いします。

野出島地域活性化プロジェクトは、白河市東地区の野出島地域で活動しています。野出島地域は豊かな自然に囲まれた農村地帯です。地域資源である農地、自然環境、文化財、人材を活用して魅力ある地域を創出し、交流人口を増やすことで活気づけようと取り組んでいます。

当団体は、野出島地域が地元である私（本宮直）が福島県職員を退職するタイミングで、高齢化が進むこの地域の活気を取り戻したいと、地域住民に呼びかけ立ち上げました。現在は21名のメンバーと2社の地元企業が会員となり、共に活動しています。

菜の花祭り、新そば祭り、ホタル祭りなどのイベント開催で地域を盛り上げる

まずは地域内で増えていた遊休農地を耕して、菜の花、そば、小麦を栽培しました。菜の花とそばは、それぞれ春・秋にきれいな花を咲かせます。一面に広がる菜の花畑で景観を楽しめるイベントを開催したり、作物を収穫して菜種油、そば、うどん、はちみつをはじめとした様々な6次化商品を生み出すことにも成功しています。

素晴らしい景観や自然環境などの地域資源を生かして、4月に菜の花祭り、6月にホタル祭り、11月に新そば祭りを開催しています。菜の花祭りでは花畑の中で地元団体の音楽コンサートやフラダンスショーを開催したり、地元商店に出店してもらったり。新そば祭りでは、そば打ちを学んだ当団体の会員たちが新そばを振舞い、地域内外から人が集まります。

野出島の白河国際カントリークラブで行われるホタル祭りには、500人を超える来場者があります。来場された方々の口コミのおかげもあって祭りと地域の知名度も上がり、年々来場者が増えています。

移住希望者向けにお試し住宅を管理運営

白河市から依頼を受け、移住先を探されている方向けに、野出島地域のお試し住宅の管理・運営をしています。希望者は1週間から最長1ヶ月の間、野出島地域で移住体験ができます。「田舎で子どもを育てたい」「第2の人生を地方で暮らしたい」「自分で野菜を育てたい」などの想いを胸に、様々な世代の方が来られます。

お試し住宅の畑で野菜も育てているので、タイミングが良ければ収穫体験もできます。

ぜひ野出島地域での暮らしを体験してみてください。

【Q2】定住支援の活動内容について教えてください。

移住された方の希望に応じて、以下の支援を行っています。

先輩移住者との交流

当団体には移住された方も所属しています。2012年にご家族で移住された方は、移住後に農業を始め、菜種油の搾油所を起業されるなど、幅広く活躍されています。希望に応じてそのような先輩移住者とつなぐことができますので、話を聞いてみたいという方はぜひご相談ください。

行政機関で就農支援を行っていた会員によるアドバイザー支援

私が県職員時代に普及員として農業を専門分野としていたこともあり、野出島地域で就農したいという方には様々なサポートを行っています。はじめての土地で農業を始めるとなると、知らないこと、分からないことも多いと思います。農地探しから畑の準備、販売ルートの紹介まで、就農経験・就農支援の経験をもつメンバーがアドバイスを行います。

家庭菜園の指導

野出島地域は農村地帯のため、里山暮らしを求めて移住してくる方が多いです。家庭菜園をしたいという方も多いので、農作業をやったことない方には、土づくりや作物の育て方を教えることもできます。

【Q3】移住検討者やすでに移住された方へのメッセージをお願いします。

豊かな自然の中で暮らしたい方は、ぜひ一度お試し住宅を利用して、野出島地域での生活を体験しに来てください。

移住されたら、地域の行事や趣味のグループなどに参加されることをおすすめします。地域の方々との関わりも増え、地域の習慣や歴史など、その魅力をより深く知り、地域に馴染めるようになりますよ。

以下の【団体概要】にある住所を訪ねていただくか、電話をいただければ、私たちが地域の案内やできる限りのサポートをさせていただきます。

まとめ

本宮さんを含むメンバーの方々が地域の方々と日頃からよく関わり、地域を巻き込んでイベントを開催するなど野出島地域をより良くしようと活動に取り組まれていることが、今回の取材でよく伝わってきました。移住された方、移住を検討している方は、ぜひ本宮さんらメンバーの方々とつながり、地域に馴染んでいってほしいなと思います。