転職なき旦那ターン!地域活動に参加して広がる移住生活
高橋夏子さんプロフィール
1983年生まれ 岩手県出身。短大卒業後、岩手県内の企業に就職。一人暮らしを経験しようと神奈川県の企業に転職。首都圏で働いていた時に須賀川市出身の夫と出会い結婚。子育てをきっかけに、夫の地元である須賀川市へ移住。
子育てしながら須賀川市で活躍する高橋夏子さんに、今のお仕事や夫の実家の近くに移住を決めたきっかけについてお話しを伺いました。
旦那さまの地元である須賀川市へ移住してリモートワーク
Q.須賀川市に移住したきっかけを教えてください
移住する直前は、夫と3歳になる息子と埼玉県和光市に暮らしていて、職場は新宿にありました。頼れる親戚も近くにいない状態で、フルタイムで働きながらの子育て生活。夫は接客業なので不規則なシフト勤務で、実質ワンオペの子育てはしんどいなと感じていました。わたしから夫の実家がある須賀川市で暮らした方がいいのではないかと提案しました。
Q.移住してからはどんなお仕事をされていますか
移住を決意した2020年の2月に新型コロナウィルス感染症の流行が始まりました。移住について社長に相談したところ、「これからはリモートワークの時代だ!」と取り計らっていただきました。おかげで須賀川市へ移住してからも、業務委託で請け負うかたちで、ウェブやカタログデザインの仕事をそのまま続けることができています。
Q.移住してから心境の変化はありますか
都心では長時間の電車通勤が当たり前。朝から夕方まで働いて、焦って子どもを送迎して、バタバタと暮らす日々が続きました。移住後は、仕事が立て込んだ時などに義実家に子どもを見てもらえるようになり心強いです。育児と家事、仕事をうまく回せるようになってストレスが減り、家族でのんびりできる時間ができています。
ローカルな生活が充実したことで広がったキャリア
Q. 須賀川市に来てから始めたお仕事について教えてください
これまでのデザインの仕事に加えて、新しいお仕事にチャレンジしたいという気持ちが湧いて、ライティングのキャリアをスタートさせました。当時たまたま募集していた、タウン誌ライターのお仕事に応募したのがきっかけです。街のお店を紹介したり、いろんな人と関わる機会ができて、もっと須賀川市を好きになりました。
Q.これからチャレンジしたいことはありますか
移住した当初は友人もゼロ。すぐに新型コロナ感染症のステイホームが始まったので、孤独を感じることもありました。そんな時に転入・移住女性のための交流会「tenten cafe」や地域女性コミュニティ「しゅふコミ」のイベントに参加させてもらって、つながりができたことで私生活も充実しています。
2024年からは自分が代表を務める「みなみなミライ須賀川」という市民団体を立ち上げました。わたしは初心者向けにデザイン講座を担当し、その他には須賀川で知り合ったクリエイターさんなどに講師をお願いしています。今後も子どもから大人まで参加できて、学びを通じた地域交流が生まれるイベントを開催していきたいです。
高橋さんが「いいな」と感じている≪ふくしまぐらし。≫ベスト 3
高橋さんに、「わたしのふくしまぐらし。ベスト3」と題し、ふくしまぐらし。のお気に入りベスト3を伺いました。
1.まちあるきできる規模
須賀川市の中心部は、定期的にマルシェが開催されていてまちあるきを楽しめます。イベントがない日でも、カフェや雑貨屋さんをめぐったり、街なかの公園で休憩したりして季節を感じることができます。
2. 俳句や短歌が盛ん
おくの細道の道中に松尾芭蕉が、句友を頼って滞在した俳句にゆかりのある街。子どもたちも俳句が夏休みの宿題になるほどです。「みなみなミライ須賀川」でも歌会を開催して、わたしも短歌を作って参加しています。
3. 特撮を身近に感じる
ウルトラマンの生みの親、円谷英二の生誕地である、須賀川市ではメインストリートにヒーローや怪獣のモニュメントが飾られています。息子はすっかり特撮の世界に夢中です!中高生がプロ直伝で映像制作を学ぶ特撮塾の作品を、須賀川特撮アーカイブセンターや円谷英二ミュージアムで毎週のように鑑賞しています。
Q.須賀川市で暮らしてみたいなという方へメッセージ
須賀川市はどの街へもアクセスがいいです!郡山市も白河市も通勤できる距離感です。コンパクトな規模で、市内は渋滞に悩まされることもほとんどありません。車で少し走ると里山、田園風景、川や湖、温泉もあり自然も豊かです。病院や学校、ショッピングセンターといった生活に必要な施設もひと通り揃っていて、「地方で程よく暮らしたい」と思っているご家族には最適な環境ではないかと思います。
Q.高橋さんが須賀川市でおすすめするスポットは?
最後に高橋さんのおすすめスポットを聞いてみると、子どもや友人とよく訪れる公園を紹介してくれました。
「翠ヶ丘公園は須賀川市民の癒しスポットです。毎年11月に開かれる巨大な松明を燃やす火祭り松明あかしの会場にもなる五老山。子どもが思いきりアスレチックで遊べるわんぱく広場や、お友だちとモーニングセットやランチを楽しめるカフェ、のんびりできる温泉とサウナがある愛宕山。ふたつの丘をぐるっとウォーキングするのも気持ちがいいですよ。」
翠ヶ丘公園
須賀川市愛宕山5
https://www.city.sukagawa.fukushima.jp/shisetsu/1004390/1004392/1002252.html
学びと地域交流を育む団体「みなみなミライ須賀川」ウェブサイト
https://minamira.net
高橋さんが須賀川暮らしを等身大で発信するInstagramアカウント
https://www.instagram.com/sukagawa_kokeco
旦那ターンを経て、子育てをするリモートワーカーでも、コミュニティとつながることで地域に溶け込むきっかけになったと高橋さんは語ります。移住後の生活を楽しくするヒントにしてみてくださいね。
今回は、須賀川市に移住された高橋さんの、移住のきっかけとふくしまぐらしの良さについてお伺いしました。
今後も、県内各地の様々な移住者の方にお話を伺っていきますのでお楽しみに。
福島県への移住、Uターン移住を検討されている方々へ、少しでも参考になれば幸いです。
(この記事は、2024年10月に取材したものです)
この記事に関するお問い合わせ先
福島県ふくしまぐらし推進課
住所:〒960-8670 福島県福島市杉妻町2-16
電話番号:024-521-8023
ファックス番号:024-521-7912
お問い合わせはこちらから↓
https://www.pref.fukushima.lg.jp/form/detail.php?sec_sec1=38&check
更新日:2024年11月08日